何かを為すために

何かを為すために『得る』ことが重要であることは言うまでもない。情報社会に生きる我々は、毎日のように様々なニュースなどの情報を大量に得ることができる。

このような情報収集により、時代の流れを読んだり、新しいアイデアの着想を得たり、自由に学んだりできる。

だが、『捨てる』ことは得ること以上に重要である。

このことをきちんと理解し、実践している人は多くはないのではないだろうか。

情報を収集するだけで満足し、十分に消化することなくただただ情報を浴びて理解したつもりになってしまうと、そこからは何の進捗も生まれない。

この、分かったつもりになっている状態はかなり危険である。

真に理解していないと、そこから独創的な発想は生まれないからである。

情報を活かし、自分の力にしていくには、『得る」ことと『捨てる』ことの両方が重要であり、そのバランスが大事なのである。

そもそも、情報を得る目的は何だろうか。

そこから何かの答えを探すため?

そうではないはずだ。

情報を読み込むことで、『何が分かっていて・何が分かっていないのか』を確認することが目的であるはずだ。

そして、分かっていることに関してはそれを理解し、理解したら切り捨てる。

それから何が分かっていないのか、つまり今解決できていない課題は何かに関心を集め、その解決に取り組む。

既知の情報を捨て、課題の本質を見極める。

それが、『捨てる』ことの目的である。

これを繰り返していくと、課題発見に対する感覚が磨かれてくる。

今ままで何となく見過ごしてきたものにも、新しい視点を持って取り組むことができ、見えてくる世界がまるで違ってくる。

そうして発見していくところに、チャンスも埋まっているのだ。

是非今から、まず徹底的に情報を集め、それらを読み込んだら思い切って捨てることを意識して、新しい世界を見つけていってほしい。

きっと、素敵な世界が待っているはずだ。